クローゼットに手を触れて
Touch the closet with your hands​​​​​​​

臭いものに蓋をするなんて言葉がある。それが自分にとってなのか、相手にとってなのかわからないけれど、僕たちは都合の悪いものをどこかに隠して外には見えないようにしてしまう。 でも隠されたものは、ただ黙って閉じ込められているわけじゃない。狭くて窮屈な暗闇に我慢できなくなっていつか外へ溢れようとする。 たとえばあの日、大きな波が押し寄せて町から人の痕跡を消した時にあらわれたもの。 たとえば、今でも国から外国から板挟みにされて溢れ続けているもの。 たとえば、結婚して子供を育てることが幸せでそれ以外の幸せを排除しようとする見えない力に反発するように出てきたもの。 我慢しきれなくなった隠されていたもの達が次々にあらわれてくる。同時に隠していた他者の嫌悪も見えるようになってきたの。 僕たちはそんな中にいる。僕たちはそんな中にいる。